葬儀では故人の魂がそれ自体を見守っていると言われていますが、実際にはあの世がどの様になっているのかは誰も知る由もないです。そのため、最近では生前にお別れの会を開き、自分の目で自分の人生の集大成を見ておきたいという方が増えているといいます。
政治家や著名人などは交友関係が広いことから、生前に人間関係の整理をきちんとしておいて、悔いのないようにあの世へと旅立っていきたいという気持ちが強いため、お別れ会が開かれているようです。その性質は生前葬とは少し異なり、一般的にはパーティーのような形で執り行われます。
ホテルの会場を貸し切り、宗派もあまり関係なく実施されることが多いです。大々的に告知することで、疎遠になってしまった人も招いて生きている間に主催者が挨拶をしておく場として設けられます。また、人間関係が壊れてしまった人との関係修復の場としても用いられます。
これは政治家に多いですが、現役時代に対立をした人であっても、悔いのないように関係を改善してからあの世へと旅立っていきたいという方にはこうした方法が取られます。終活の一環として執り行われるため、主催者の自己満足的な要素が強いのがお別れの会の特徴です。