葬儀の方法というのは地域によって作法に違いが生じる場合は往々にしてあります。やはり、郷に入れば郷に従うということを頭に置き、当たり前のマナーと過信せず気になる事は確認しながら慎重に進めていくことが大切です。
大まかに見ても都道府県によっても色々な違いや風習があります。例えば通夜の後には、食事を取りながら故人を偲んで語らう時間を持つのが一般的と言われていますが、この通夜料理にも東西で大きな違いがあります。東日本では、遺族が参列者にも通夜料理を用意し、寿司や煮物などをふるまうことが多いです。
通夜ぶるまいと呼ばれます。参列者は通夜ぶるまいの席で、故人を偲びながら食事に箸をつけ、飲み物で口を湿らせてから帰るというマナーがあります。しかし、西日本では、この通夜ぶるまいの習慣がありません。通夜の後には、親族など近親者のみで食事をします。
ですから、東日本の葬儀に参列した際などに、通夜ぶるまいの席に案内されても、身内ではないからと遠慮してしまうケースがあります。しかし、その地域ではマナー違反ということになってしまいます。それも、通夜ぶるまいとは、遺族が料理をふるまうことで、故人の功徳を積むという意味が含まれていて、参列者が故人を偲んで飲食することで、故人への供養になると考えられているからです。
喪主の時には参列者に失礼がないように振る舞いを行わなくてはなりません。滅多とないことですが、地域により違うことがあることを念頭に置きながらやはり親族に確認しながら行うことが大切でしょう。